ひとりあたり1万円のお店

投稿者: | 2018-04-17

よっぽど変なお店じゃない限り、ひとりあたり1万円も出せば味も接客も接待に耐えうるサービスを受けられます。
接待の予算にそれほど制約がないのであれば、外さない(お店選びで失敗しない)という意味で、ひとり1万円の料金というのはひとつの目安になるでしょう。
ただし、そのときにお客さんがどのように感じるのか考えてみるとちょっと怖かったりもします。
例えば、「普通に接待用のお店だな」と受け取られるかもしれません。
つまり「お店選びで幹事が頑張ったんだな」という評価や、「こんなお店があるって知らなかった」という驚きにはつながりにくいという特徴があるといえます。
ひとり1万円のお店というのは接客も味も雰囲気も整っている場合が多いです。
極めて無難な選択であると同時に「1万円も払えばこのくらいは普通」という感想につながる可能性があるのです。
とはいえ、普段の外食でひとり1万円もするようなお店に行く人は少ないでしょうから、「こんなに高いお店で接待するなら、儲かっている会社なんだな。もっと安く取引できたかもしれない」とか、営業系の人は頻繁に接待していると思っているお客さんもいるので「いつもこんな高いお店でおいしいごはんを食べているんだろうな」などのようにネガティブな感想につながるおそれがあるのもこの料金帯ならではだと思います。
もちろん、「ちゃんとしたお店だな」とか「きちんと接待されているんだな」という印象を持ってもらえる料金帯でもあるので、予算が許すなら接待に利用するお店の候補にすること自体に問題があるわけではありません。
接待の案内をメールでお客さんに送ったあとに、お客さんはグルメサイトでお店を調べているので料金は隠せない情報です。
お客さんがグルメサイトの情報に対してどういう印象を持ちそうなタイプなのかをある程度見極められるように意識して普段の会話などのやり取りをする必要があるのです。

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